製紙メーカー APP > 環境・社会への取り組み(CSR) > CSRニュース > ハビタット・フォー・ヒューマニティ・パートナーズとアジア・パルプ・アンド・ペーパーが協力し、世界初のエコツーリズム村を設立

世界各国の訪問者に、インドネシアの歴史・文化を身近なものにするプロジェクト

APPはハビタット・フォー・ヒューマニティ・インドネシアと協力し、インドネシアで最も美しい古代寺院群の近くに450戸を越える住宅や宿泊施設を設置するエコツーリズム村プロジェクトを立ち上げることを発表しました。
プロジェクトはユネスコの世界遺産にも登録されているプランバナン寺院、そしてインドネシアで最も有名な火山で昨年噴火したメラピ山の近隣にあるソラン村で実施されます。

今回のプロジェクトは、長い歴史があるものの、世帯の60%は貧困線以下で暮らしているソラン村において、観光客を誘致するために500世帯を支援し、より良い住宅と生計手段を提供することを目的としています。村民の住宅を改善しつつ、歴史ある地域の文化的伝統に則り、持続可能で環境にやさしい観光ビジネスを、三年間のプログラムを通して展開していきます。また、ジャワ島中央部を訪ねるエコツーリスト向けの宿泊場所と設備を建設することで、地域の自然及び文化的な財産が世界と共有されることになります。同時に、これらの宿泊施設を運営する250人以上の地域住民に対して、洗濯物の取扱い、伝統的な食事の調理方法、災害危険回避といった講習が設けられる予定です。

ソラン村で暮らすパーティニさんは次のように語っています。「私たちの夫は農民や労働者ですが、子どもたちには大学に行ってほしいと思っています。主婦である私は工芸品を作ったり、gejog lesung(伝統的なパフォーマンス・アート)を演じたりできますが、これをお金に替える方法を知りません。このプログラムで私やみんなの家族の収入が上がると嬉しいです。私達はみな、前進という同じ夢を共有し、これから一所懸命働いていくつもりです。」

APPの持続可能性担当役員アイダ・グリーンベリーは、この計画に対するAPPの支援は、インドネシアの自然と文化という国家の宝庫を保護するという、APPの継続しているコミットメントの一環であると語っています。「ソランのプロジェクトは世界各国の観光客の訪問をより容易にするものであり、インドネシアの文化に対する世界の理解を深める一助となるでしょう。これは、持続可能な経済機会を創出しつつ、その一方で国の宝物を保護するものです。APPは、これまで当社が成し遂げてきたことのリストにソランのプロジェクトが加わることを誇りに思っています。当社はこれにとどまらず、インドネシアや世界に永続的な幸せをもたらすため、さらなる種をまいていきます」
このプロジェクトに対するAPPの毎年の寄付金の20%は現在進行中の災害救済活動用に貯蓄されます。

メラピ山の噴火のために延期されていたこの取り組みも村人たちの清掃活動により、間もなく開始される予定です。ハビタット・フォー・ヒューマニティ・インドネシアは、他地域での開発プログラム同様、今回のエコツーリズム・プロジェクトでも計画から建設に至る全ての段階で、地域社会のリーダーやステークホルダー、村民のひとりひとりの参加を促していきます。

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ハビタット・フォー・ヒューマニティ・インドネシア
ハビタット・フォー・ヒューマニティ・インドネシアは、簡素で頑丈な手ごろな価格の住居を低所得世帯のために建設することで、ホームレス問題を根絶しようと尽力している全国的非営利組織です。
ハビタット・フォー・ヒューマニティ・インドネシアは、ミラード、リンダ・フラー夫妻によって1976年に設立された世界的なネットワークであるハビタット・フォー・ヒューマニティ・インターナショナルの支部です。ハビタット・フォー・ヒューマニティ・インドネシアは1997年に設立され、現在は、ジャカルタ、バンドン、ジョグジャカルタ、スラバヤ、マナド、バタンに7ヶ所の支局があります。ハビタットはインドネシアの13州の58地域にてその取り組みを拡げています。

ハビタットは、信条や性別、宗教、肌の色や人種に関係なく、貧困線以下で暮らしているインドネシアの人々の生活を一変させることを願っています。



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