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インドネシアのトラ保護団体、絶滅危惧種であるスマトラトラの保護計画を発表

リアウ州の生物圏保護区が野生のトラ6頭の有力生息地に

スマトラトラ保護基金(YPHS)は、APPの協力を得て、スマトラトラ6頭を繁殖が可能な広大な保護区に移送するという、前例のない大規模な計画を発表しました。計画では、178,000ヘクタールに及ぶリアウ州ギアム・シアク・ケチル‐ブキット・バツ生物圏保護区に移送される見通しです。この計画には、YPHSの主要支援企業であるAPPが全面的に出資しています。

インドネシアでは何世紀にもわたり、人とトラの衝突が絶えず、捕獲や殺害によって解決してきました。YPHSはトラの絶滅防止や違法伐採、違法侵入の監視教育プログラムなどを実施しているタイガー・ワーキング・グループ(TWG)の一団体として、ヒトとトラの衝突が発生した際に仲介役として機能しています。TWGの活動はAPPとその原料供給会社も支援しています。
今回のYPHSによるこの取り組みでは、動物が繁栄できる環境が整った、人の密集していない地域へとトラを移送することで、トラと周辺住民双方の保護を目指します。また、保護したトラに対してはGPS装置を各個体に取り付け、生息地の特定することで、彼らが新しい居住区内で持続的に生きていけるよう手助けをします。

今回移送される予定のギアム・シアク・ケチル‐ブキット・バツ生物圏保護区は、豊富な水と食料を保有する、野生動物にとって理想の生息地です。この保護区は、大学やその他の研究者、環境団体の研究対象となる数少ないトラの生息地としてユネスコ人間と生物圏保護区(MAB)計画により承認されています。同時に、この生物圏保護区はAPPとその原料供給会社による支援を受けています。



YPHSについて
Yayasan Pelestarian Harimau Sumatera(スマトラトラ保護基金、YPHS)は、スマトラトラの保護活動を行っているインドネシア国営のNPO法人。スマトラトラの持続可能な保護と、野生動物と平和的に共存できるコミュニティ作りをビジョンに掲げる。
主なプログラムとして、スマトラトラの生息地の特定、トラ対ヒトの衝突の防止、トラの治療や本来の生息地へ移送、そして地域社会でのスマトラトラ保護の重要性の認知向上を目指し、スマトラトラの生息数を増加させる方法やアイディアの提言を行っている。



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