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(プレスリリース)植林木100%製品に必要な植林資源を持つ

独立調査により、アジア・パルプ・アンド・ペーパーには自然林伐採ゼロ誓約に十分な植林地があることが明らかに

・ 自然林伐採によらない植林木100%製品の長期実行の可能性が、調査により確認される。
・ 森林保護方針18ヶ月後の最新情報報告の一環として発表が行われた。

2004年9月3日、ジャカルタ――独立調査により、アジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)は既存の工場に加えて南スマトラ、OKIの新規工場のパルプ需要を満たすに足りる、十分な植林資源を持っていることが、本日、確認されました。

2013年2月の森林保護方針(FCP)の立ち上げに際し、自然林伐採に積極的に関与しない原料から紙パルプ製品を生産するというAPPの誓約が示されました。既存の供給会社の植林地にこの誓約を履行できる十分な生産能力があることを保証するため、フォレスト・トラスト(TFT)とアタ・マリーは、全植林地域を評価する独立した「成長性と収率」調査を委嘱されました。

「100%植林木というAPPの目標達成に十分な資源が当社とその原料供給会社にあることを、皆様に対して再確認ができることを嬉しく思います。我々は2020年にわずかな不足が出ることを確認しましたが、これは、今から植林事業活動の生産性を上げていけば容易に補填できます」とフォレスト・トラストの事務局長スコット・ポイントン氏は述べています。

APPの持続可能性担当役員であるアイダ・グリーンベリーは次のように述べました。「FCPは当社のビジネスモデルの中核であり、今回の調査はそのモデルが十分に機能していることを証明してくれました。つまり、当社はインドネシアや世界の自然林に悪影響を与えることなく、事業活動を有利に継続および拡大できるということです」

「TFTの報告書は2020年の供給にわずかな不足が出ると予想しています。しかし、伐採サイクルを約5年とし、収率を上げ、蓄材量を増やし、廃材を削減して原料供給会社の植林地の生産性を向上するなど、今から改善を行うことによって、この不足分が補えることは明らかです」

「このように、当社はパルプ生産を100%植林木由来にするという目標に沿って、既存の工場と南スマトラの新規工場のパルプ需要を満たす十分な植林材があることを保証するため、行動計画を策定してきました。」
この報告書の評価手法と結論は、現在実施されているFCPの独立した検証の一環として、レインフォレスト・アライアンスによって検証されることになっています。

今回の発表は、FCPの実施状況に関するAPPの18ヶ月目の報告の中で行われました。この18ヶ月間、カーボンおよび生物多様性評価が行われている期間中、APPはすべての自然林の伐採中止を効果的に実施してきました。すべての評価(高保護価値(HCV)と高炭素貯蔵(HCS)、泥炭地、社会)の結果は、現在、景観レベルの持続可能な総合森林管理計画(ISFMPs)に段階的に統合されているところです。

今回のAPPの報告書は、2014年4月に発表された、インドネシアの森林100万ヘクタールの保護および再生の支援に関するAPPの誓約についての最新情報を提供するものでもあります。この誓約の発表以降、当社はNGOや政府など、さまざまな主要ステークホルダーと協力して計画段階の活動に取り組んでいます。その一環として、保全活動の対象として選ばれた10ヶ所の景観地域の初期マッピングが終了しました。またこのプロセスでは、環境保全の重要性、主要な脅威、各景観地域で土地の権利を持つステークホルダーなどが確認されました。

「FCPの立ち上げに伴って当社が自然林伐採ゼロの旅路に乗り出してから、18ヶ月になります。なすべきことはまだ多く残されていますが、当社は短時間で多くのことを達成してきましたし、正しい道を進んでいると自負しています」とアイダ・グリーンベリーは付け加えました。「この方針に着手したとき、当社は未知の領域に踏み出しました。しかしそれ以来、“自然林伐採ゼロ”の動きは益々世界的規模になりつつあります。企業、政府、市民社会の皆様からの支援も増え続けており、世界中の自然林伐採の終焉に向けて先駆的役割を果たしていることに、当社は誇りを感じています」

詳細については、APPの18ヶ月目のFCP最新状況報告書を下記URLからダウンロードしてください:
https://www.asiapulppaper.com/sustainability/vision-2020/reports

以上

APPについて

世界最大級の紙パルプ会社の一社として、アジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)には、ティッシュ、包装および紙製品の増え続ける世界的な需要を満たす上質な製品をお届けする責任があります。来る日も来る日も、当社の製品はさまざまなブランドの形で世界中から消費者の皆様のお手元に届いています。
苛性ソーダを生産するチウィ・キミア工場として1972年から操業を開始した当社は、現在、インドネシアと中国で生産活動を行っており、紙、パルプ、包装製品、加工製品の総合生産能力は年間1,900万トンを超えています。現在、APPは6大陸の120ヶ国で製品を販売しています。

ここ数年、当社は買収と自社紙パルプ工場の拡張によって事業を大幅に拡大してきました。多くの国々の支社を通じて当社が世界中で紙製品の販売シェアを伸ばし、存在感を増すことができるのは、顧客満足を第一に考えているためです。当社は「伝統と革新は矛盾しない」と信じています。これは、東洋の伝統の一環として長期的な関係を重んじる一方で、革新と効率性という近代的価値を取り込んでいく意思があるということです。

また、サプライチェーンの完全性の維持は、APPの事業活動と持続可能性ロードマップ ビジョン2020に対する誓約にとって極めて重要です。APPの事業活動の詳細については、森林保護方針をご覧ください。



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