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持続可能なサプライチェーン構築の努力を評価

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【2019年12月11日、ジャカルタ】 アジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)シナルマスは、米国の「サプライ&デマンド・チェーン・エグゼクティブ」誌のグリーン・サプライチェーン賞(Green Supply Chain Award)を2年連続で受賞したことを発表しました。この賞は、持続可能性をサプライチェーン戦略の中心に据え、自社の事業とサプライチェーン内において、測定可能な目標を達成するために努力している企業に与えられるものです。

第11回となる今年の同賞は、責任あるサプライチェーンを保有するグローバルな産業を確立するというAPPの取り組みを評価して与えられました。具体的には、地域コミュニティと調和しつつ、森林や泥炭地、生物多様性を保護する活動を進めています。

APPの事業活動への取り組みには、循環型バイオ経済の考え方が組み込まれています。使い捨てのアプローチを断ち切って、生産過程と最終消費者をつなぐ持続可能な閉ループ型(循環型)のシステムを提供しています。

APPの持続可能性報告書2018年版では、当社がパルプ、紙、ティッシュ、包装容器などの製品全体に影響を与える重要かつ持続可能な以下のマイルストーンを達成したことを示しています。

•生産プロセスの水使用原単位(一定の生産物をつくるのに要する水の量)を24%削減した。
•埋立地に投棄される固形廃棄物の量を41%削減した。
•森林火災の影響を伐採権保有地のわずか0.07%に抑えた。
•保護エリアのうちの森林破壊率を0.14%にまで減らした。

当社の顧客はこうした取り組みの有益性を認識しており、APPは顧客が同様の持続可能な循環型の仕組みを創り出すのに役立つ製品の提供をコミットしています。現在、米国の輸入雑貨店「マックスインポート」社やペルーのカジュアル・ファストレストランチェーン「ヴィラチキン」との戦略的パートナーシップの一環として、食品持ち帰りパッケージ用としてAPPの生分解性板紙製品「Foopak Bio Natura」の使用試験を実施しています。

ヴィラチキンは、Foopakなどの生分解性パッケージをサプライチェーンに組み込むことにより、耐久性と耐油性を備えた品質を維持しながら、使い捨てプラスチックを削減する持続可能な包装ソリューションを提供しています。プラスチックをなくすことで、さまざまな食事に合わせて、持ち帰り用の箱のサイズをカスタマイズし、使用する容器の総数を減らすことに成功しました。

APPの持続可能性担当ディレクターであるエリム・スリタバは、「APPは、事業全体で持続可能性に関する包括的なアプローチを採用しており、森林保護方針(FCP)を通じて長期的なグリーンサプライチェーンに取り組んでいます。私たちは、顧客が安全で持続可能なサプライチェーンを確保するため、事業活動をしている地域社会の中で働きながら、持続可能な紙製品への消費需要の世界的な増大に対応できるよう努力しています」と述べています。

「サプライ&デマンドチェーン・エグゼクティブ」誌の編集者であるジョン・R・ユバ氏は、次のように述べています。「グリーンサプライチェーン賞の受賞者は毎年、サプライチェーンの持続可能性が達成可能なことを実証してくれています。持続可能性は新しい概念ではありませんが、達成可能なことは常に存在しています。グリーンイニシアチブに取り組んだ今年の受賞者にお祝いを申し上げます。受賞されたことは、ほかの企業がサプライチェーン価値の増大を図るための最高のモデルとして役立つでしょう」。

<「サプライ&デマンドチェーン・エグゼクティブ」誌について>
「サプライ&デマンドチェーン・エグゼクティブ」誌は、ACビジネスメディア社(米ウィスコンシン州)が発行する企業や公共機関のサプライチェーン管理者向けのビジネステクノロジー雑誌。サプライチェーン管理者に力強い分析と視点、公平なケーススタディを提供することにより、サプライ/デマンドチェーンを成功裏に変革し、競争優位を獲得するための手引きとなります。詳しくは、www.SDCExec.comをご覧ください。

<グリーンサプライチェーン賞について>

グリーンサプライチェーン賞は、テクノロジーを活用してサプライチェーンの持続可能な改善を推進した企業を「サプライ&デマンドチェーン・エグゼクティブ」誌が選び、表彰するものです。企業が持続可能性に向けて採用しているさまざまなアプローチ、戦略、ソリューション、具体的な結果に焦点を当てて評価しています。



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