製紙メーカー APP > 環境・社会への取り組み(CSR) > CSRニュース > アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)熱帯雨林保護の資金調達解決策として新基金を立ち上げ

【2015年12月6日‐ジャカルタ】 アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)は、本日、熱帯雨林の保護に向けた革新的で新しい直接的な資金調達プラットフォームとなる「ベランターラ基金」の設立に向けて取り組んでいることを発表しました。この新資金調達メカニズムでは、森林保全プロジェクトを実施する地域コミュニティやその他の当事者に官民の資金が直に投入されることになります。今回の発表は、世界に残された森林を保護する火急の必要性を鑑み、COP21国連気候会議の一環としてパリで開催されたGlobal Landscape Forumで行われました。

「ベランターラ基金」の使命は、森林保全のために世界中で約束された数十億ドルもの資金がインドネシアの森林の保護および支援に直接投入されるための経路を提供することです。同基金では、官民問わずさまざまな資金提供者からの資金が受領でき、その資金の有効利用について提供者に信頼いただけるような統治機構、保護/監視/報告/検証(MRV)システムが整えられます。なお、同基金の全容は2016年に明らかにされる予定です。

この新しい資金調達プラットフォームは、インドネシアの景観規模の環境保全および再生プロジェクトにおいて政府や非政府組織と協働してきたAPPの経験を基盤としたもので、現在、インドネシア政府が出資する南スマトラ州の景観レベルの取り組みプログラムなどでAPPが培ってきた協力関係を活用しようとする試みであり、この種のプログラム間の相乗効果を見出し、インドネシア各地の景観地域で関係者が協力していくことを目的としています。

同基金の明確な統治構造とAPPとの一定の距離を置いた協定のもと、APPは長期的な補助金を保証するとともに初期の活動資金を供与します。新基金は景観地域のさまざまな当事者の調整および監督を行い、プロジェクトの実施に関わるNGOや地域コミュニティなどの組織に資金を振り分けることで目標を達成していきます。そして、こうしたすべての活動の最終目標はインドネシアの熱帯雨林を保護および再生することです。

「森林保全のために確保されている資金は世界中で数十億ドルになりますが、実際に現地で還元されているのはほんの僅かです。インドネシアの民間最大のコンセッション保有者として、我々は当社の影響力の及ぶ範囲を活かして責任ある独立プラットフォームをつくるとともに、インドネシアの熱帯雨林の保護および再生に影響を及ぼす真のプロジェクトに、こうした資金の一部を投入するための効果的な方法を提供したいと考えています。我々はこのプラットフォームに当社の資金を投資してこの取り組みを開始しますが、近いうちに後に続く方が現れてくれることを期待しています」とAPP持続可能性およびステークホルダー担当役員のアイダ・グリーンベリーは述べました。

ベランターラはインドネシア環境・林業省、YapekaやAPP、その他の協力者とともに、すべての協力団体にとってプロジェクト実施の際の指針となる景観保全の基本計画を作成しました。主要ステークホルダーの情報提供を受け、同基金は優先景観地域10ケ所を特定しました。これらはAPPやその原料供給会社が商業的な植林活動を行っている地域であり、インドネシアで生態学的に最も貴重であると同時に脅かされている地域でもあります。これらは地域コミュニティの持続可能な発展を図りつつ地域の生態系の保護および再生を支援するという基金の活動の当初の重点地域です。こうした景観地域は、マングローブ林、泥炭湿地林、淡水湿地林、低地熱帯雨林、ヒース林などの湿地に覆われた複合的な生態系となっています。

基金はさまざまなステークホルダーグループと協力するとともに、スマトラとカリマンタン各地にある10ヶ所の特定景観地域の保全プロジェクトに関わるすべての当事者間の協働と調整を推進するという、独自の立場に立ちます。また、同じような景観規模の保全目標を共有する取り組みに資金を供与することもできます。こうした計画については、2016年初めに詳細が公表されることになっています。

今回の新たな誓約は、森林景観地域100万ヘクタールの保護と再生を支援し、インドネシア全域の森林保護への財政的・非財政的支援に年間1,000万ドルを供出するという2014年に発表した既存のAPP誓約に追加されたものです。今週初めのCOP21のインドネシアのパビリオンにおいて、APPはインドネシアの500ヶ所の村落における地域コミュニティ森林農業プログラムを発表しました。

注:

ベランターラ基金は、インドネシアのスマトラとカリマンタンで広範な景観規模の保全プロジェクトの支援金を確保および管理するために、アジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)によって設立されました。その目的は、持続可能な経済発展、地域コミュニティの人々の生計、環境保全のバランスを慎重に図ることです。この中には自然林の再生や絶滅危惧種の保護を監督し、絶滅の危機に瀕した動物を守ることが含まれており、持続可能な景観管理の強化に向けて研究を行うとともに、とりわけ自然資源に大きく依存している地域コミュニティの活性化や地域経済の発展に取り組むことになります。

<アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)について>

アジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)は、インドネシアと中国の紙パルプ製造企業グループの総合ブランド名です。当社の製品は毎日さまざま形で世界中から消費者の皆様のお手元に届いています。1972年に操業を開始した当社は、現在、インドネシアと中国で生産活動を行っており、紙、パルプ、包装製品、加工製品の総合生産能力は年間1,900万トン以上。6大陸の120ヶ国で製品を販売しています。ここ数年、当社は買収と自社紙パルプ工場の拡張によって事業を大幅に拡大してきました。多くの国々の支社を通じて当社が世界中で紙製品の販売シェアを伸ばし、存在感を増すことができるのは、顧客満足を第一に考えているためです。当社は「伝統と革新は矛盾しない」と信じています。これは、東洋の伝統の一環として長期的な関係を重んじる一方で、革新と効率性という近代的価値を取り入れていく決意があるということです。また、サプライチェーンの完全性の維持は、APPの事業活動と「持続可能性ロードマップ ビジョン2020」に対する誓約にとって極めて重要です。APPの環境への取り組みについては、当社の持続可能性報告書と森林保護方針をご覧ください。www.asiapulppaper.com

<APPJについて>

エイピーピー・ジャパン株式会社(APPJ)は、インドネシアのジャカルタを本拠とする総合製紙企業APPグループの日本における販売会社です。1997年の設立以来、18年以上にわたり日本市場のお客様のニーズにお応えするため、印刷、情報用紙、板紙、コピー用紙、文房具などの分野で、多様な紙及び板紙製品を提供しております。
www.app-j.com



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