製紙メーカー APP > 環境・社会への取り組み(CSR) > CSRニュース > (プレスリリース)オランウータン基金インターナショナルへの支援のための官民協力
2011年12月9日

スマート社とアジア・パルプ・アンド・ペーパーが支援する、大規模な官民協力活動

2011年12月1日、インドネシア、ジャカルタ:
インドネシア林業省は、スマート社とアジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)の支援を受け、世界でも非常に絶滅が危惧されている動物のひとつであるオランウータンの保護に向けた2年間の環境保全プログラムを策定するため、オランウータン基金インターナショナル(OFI)と画期的な協力関係に入ることを発表しました。

“オランウータンの友達”と称する2年間のこのプログラムは、インドネシア オランウータン国家計画2007-2017の達成目標と、スマート社とその親会社ゴールデン・アグリリソーシス(GAR)及びアジア・パルプ・アンド・ペーパーの環境に対する持続可能性へのコミットメントに沿ったものです。

“オランウータンの友達”は、野生で生まれた後に捕獲されたオランウータン40頭を野生の生息域に戻すことと、OFIの動物愛護センターで飼育されているオランウータン330頭が快適に暮らせるよう世話をするための支援を行います。OFIは野生のオランウータンと熱帯雨林の生息域の保護に取り組んでいる非営利団体で、ビルーテ・メアリー・ガルディカス博士により1986年に設立されました。

インドネシアの林業大臣ズルキフリ・ハッサン氏は「インドネシアの貴重な野生生物のひとつであるオランウータンを保護し、その生息数を保全する取り組みにおける、政府、NGO、インドネシアの民間企業間の協力関係を目の当たりにし、非常に嬉しく思っています。願わくば将来の世代のために、オランウータンなど野生生物の保護のための重要な要素として、本日の式典が政府と官民組織間の協力モデルの出発点となることを希望します」と述べました。

OFI創立者のガルディガス博士は、「政府、とりわけ林業省の協力者の皆様や、スマート社、並びにAPPのご支援に感謝いたします。このプログラムは、オランウータンの暮らしを格段に向上させるために私達と連携して行くよう企業に働きかけていく、重要な第一歩です」と語りました。

GARとスマート社は、中部、西、東カリマンタンのオランウータンの保護のため、パームオイル部門の従業員を対象にした教育プログラムをOFIと共に開発し、オランウータンの世話やリハビリの技術的支援を模索することになっています。

OFIとAPPとの協力の中には、APPのスタッフやそのパルプ材供給会社の従業員を対象にした、オランウータンの保全を焦点とする持続可能な森林管理についての教育が含まれています。こうした協力関係の中には、絶滅の恐れのある保護動物を保全する方法についての、APPとそのパルプ材供給会社に対する今後の助言も含まれています。

アジア・パルプ・アンド・ペーパーの持続可能性・ステークホルダー担当役員であるアイダ・グリーンベリーは、「このプログラムは、こうした偉大な生物とその生息域を保護するための切迫した必要性と共に、パルプ材植林地の持続可能な管理や、社会、環境、経済的要求事項の継続的な調和といった当社のビジョンに沿ったものです。APPはインドネシアのオランウータン保護のための履歴を作成したいと考えています。長期的な保護を支援する幅広い取り組みのために、当社はNGOや教育センターと協力してきました。例えば、現在、オランウータンの救済取り組みを支援しています。また、オランウータンの生息域を拡大させることにつながる、東カリマンタンのクタイ国立公園とその他の保全地域を結ぶ野生生物の回廊の設立も支援しています」と述べました。

参考情報

OFIについて

OFIは野生のオランウータンと熱帯雨林の生息域の保全に取り組んでいる非営利団体です。ビルーテ・メアリー・ガルディカス博士とその同志により1986年に設立され、タンジュン・プティン国立公園内にあるオランウータンの調査地区キャンプ・リーキーを運営しています。またOFIは、パンカランブン付近のパシル・パニャン、ダヤク村にある、住むところを失ったオランウータン330頭が暮らしているオランウータン愛護センター及び検疫所(OCCQ)の施設を運営しています。さらに、ラマンダウ野生生物保護区の管理を支援していますが、ここでは、野性で生まれてその後捕獲されたオランウータンを訓練し、野生に戻しています。またこうした現地プログラムを通じ、OFIはこれらの施設で200人以上の地元のインドネシア人を雇用しています。さらなる情報がご入用の際は下記URLをご覧下さい。
http://www.orangutan.org

スマート社について

スマート社はインドネシア最大級のヤシから作られる消費財を扱う上場一貫企業で、その植林面積は2011年9月現在138,100ヘクタール(小規模保有社を含む)であり、ヤシから作られた食用油と油脂に重点を置く、一貫化された事業を行っています。
スマート社の設立は1962年であり、インドネシア証券取引所で1992年より上場しています。スマート社は、シンガポール証券取引所で上場している世界第2位のパームオイル会社であるゴールデン・アグリリソーシス(GAR)の子会社です。
スマート社は持続可能なパーム油の生産に注力しています。その主な活動はやしの木の栽培と収穫等であり、新鮮な果房を粗パーム油(CPO)やパーム核油に加工し、CPOをサラダ油、マーガリン、ショートニングといった付加価値商品に精製しています。バルク油脂や産業用油の他、スマート社の精製製品はフィルマやクンシ・マスといったブランドで販売されています。現在、これらのブランドはその高い品質を認められており、インドネシアの各分野で圧倒的な市場シェアを占めています。
また、スマート社はGARのすべてのオイルパーム植林地を管理しています。この関係により、スマート社は、植林管理、情報技術、研究開発、原材料の調達、国内外の販売ネットワークへのアクセスにおいて、規模の経済の恩恵を受けています。



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