製紙メーカー APP > 環境・社会への取り組み(CSR) > CSRニュース > シナルマス・フォレストリー傘下のウィラカリヤ・サクティー社が地域開発賞を受賞

シナルマス・フォレストリー傘下のウィラカリヤ・サクティー社(WKS)は、東南アジアの地域開発分野でAsia Responsible Entrepreneurship Awards 2012(2012年 アジアの責任ある企業家賞)をEnterprise Asiaより受けました。


本イベントはシンガポールのMarina Bay Sandsホテルで開催されました。WKSはインドネシア共和国、ジャンビ州最大の産業植林会社であり、アジア・パルプ・アンド・ペーパー社(APP)の専属サプライヤーの1社です。

Asia Responsible Entrepreneurship Awardsは地域開発に協働している企業または事業を展開している地域周辺の個人に贈られる賞で、選考基準は革新性、完全性、問題解決思考、持続可能な生産と成果の5つです。

WKSはインドネシア共和国ジャンビ州のSei Bayas村、Tanjung Jabung Baratの地域開発プログラムを通してこれらの基準を満たしました。本プログラムは違法伐採者を生産的で環境に配慮した農家へと変革させた画期的な取り組みと評価されました。

これまで、非定住民に近い生活様式を持っていたSei Bayas村民は最低生活水準を下回る生活を送っていました。そのため、一部の村民は生活と家族のために違法伐採者にならざるをえない状態が続いていました。

WKSはインドネシアの産業植林事業に従事する企業の一社として、コンセッション内に居住する人々の代替収益源を提供するという目標を掲げて、2006年に地域開発プログラムに着手しました。

2012年3月7日(火)、WKSのSani Chang社長は「地域NGOおよび農業部門と協働して、我々は地域開発プログラムを開始しました。3つの異なるプロジェクトは違法伐採者たちを養蜂農家、漁師、竹の加工職人へと変えました。現在、これらの人々はジャンビ州の最低賃金の3倍の収入を得ています」と述べました。

シナルマス・フォレストリーのサンドラワティ・ウィボオ業務本部長は、WKSが実施した本地域開発プログラムが、地域社会の福祉向上につながったことを非常に喜んでいます。

更に、サンドラワティ業務本部長は、「WKSはCSRを導入する上での基本ガイドラインおよび基準としてミレニアム開発目標を採用しています。我々は、本プログラムが、コンセッション所有者が社会福祉と環境を両立する取り組みを行う上での模範になればと期待しています」と述べました。

一方、Sei bayas村民のIslandar氏によると、本プログラムは代替収益源探しに苦心していた地域社会に救いの手を差し伸べています。

同氏は、「養蜂と漁業を通じて、我々は違法伐採を行っていた時以上の収入を獲得しています。本プログラムは村の人々の生活を向上させただけでなく、違法伐採者から森林を保護する重要性も教えてくれました。私はこのプログラムが将来も継続されることを望みます。」と述べました。

WKSは、持続可能な開発は企業のステークホルダーへの経済的利益だけでなく、周辺コミュニティーの環境および福祉向上という利益を生み出すものであると考えています。

シナルマス・フォレストリーのロビン・マリオアCEOは、インドネシア政府の定める福祉向上と教育を通して違法伐採活動を撲滅する企業のCSRプログラムが推進されなければならないと述べています。

「産業植林開発に従事する企業として、我々は環境と地域社会の福祉の保護を含む持続可能な開発原則を導入するようにサプライヤーに求めるように努めています。」とロビン氏は述べました。



PAGETOP