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寧波中華紙業(Ningbo Zhonghua Paper)の移転について

先日、APPグループの寧波中華紙業(Ningbo Zhonghua Paper)について、環境汚染を理由に工場閉鎖に追い込まれたとの一部メディア報道がありました。本件についてお聞きおよびの皆さまにはご心配をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
しかしながら、本報道には事実とは異なる内容が含まれるため、以下に事実についてご説明いたします。

寧波中華紙業は、1992年に中国浙江省寧波市海曙区に建設されました。ISO14001(環境マネジメント認証)を取得しており、「環境にやさしい企業」として中国の政府機関から表彰されたこともある製紙会社です。同社は創業から現在にいたるまで、国の環境基準を遵守して操業してきました。

寧波中華紙業が建設された海曙区は、1992年当時は市の中心部から離れた工業地域でした。しかしながら、近年、寧波市の都市化に伴って海曙区の近くまで市街地が拡大しつつあります。これを受けて寧波市は、海曙区を経済と金融の中心地とする新たな都市計画を発表しました。APPグループはこの都市計画を尊重して、寧波中華紙業の移転を決定しました。

現在APPグループは、海曙区から約65kmの距離にある寧波市北侖工業区で、もうひとつの製紙工場――寧波アジア・パルプ・アンド・ペーパー(Ningbo Asia Pulp & Paper)――を運営しています。これは2005年に建設された比較的新しい工場であり、寧波中華紙業の約2倍の敷地面積を持っています。今後、寧波中華紙業はこの寧波アジア・パルプ・アンド・ペーパーの敷地内に移転されることになります。これにより、両社の資源が統合され、事業の効率性が大きく向上することになります。

今回の移転によってお客様にご迷惑をおかけすることのないよう、APPグループは入念に準備を進めています。たとえば、寧波中華紙業の移転に伴って同工場の抄紙機を一時的に停止させることになりますが、その間の生産を補うため別工場に新たな抄紙機を2台導入しました。この投資は移転期間の生産能力の補てんを目的としたものですが、最終的にはAPPグループ全体の生産能力の増強につながるものと考えています。

以上、ご理解賜りたくよろしくお願い申し上げます。



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